2017年12月議会定例会一般質問の概要報告
2017年12月8日、宮田村議会定例会本会議において一般質問に立ちました。質問と答弁の要旨を報告します。
国道153号伊駒アルプスロード問題の不安
●質問[住民の生活に大きな影響を与える道路計画について、住民にもっとも身近な自治体政府として、どのような想いで対応していくのか。]
○答弁(村長)[この計画は道路が通過する沿線地区だけでなく、地域全体に大きな影響を与える事業だと認識している。現国道との取付道路を初め、村内の主要幹線道路との接続道路や道路計画高及び道路構造についてなど、多くの課題が残されている。自宅や土地が計画にかかる人からは、今後の補償や移転についての不安も出されている。さらに、宮田村が通過交通となってしまわないよう、どうまちなかに誘導するのか、周辺の土地利用や環境整備などをどう進めるかなど、大きな課題が山積している。住民の皆様や事業者の皆様などさまざまな意見や要望をしっかりお聞きする中で、宮田村活性化協議会で意見・要望を取りまとめ、国や県に対して働きかけをしていったり、接続道路や周辺整備などについてできるだけ事業者負担で実施できるように考えてまいりたい。この事業のデメリットを最小限にして、住民の皆様の不安を取り除くとともに、村の活性化に結びつく新たなまちづくりを目指してまいりたい。]
●質問[計画段階環境配慮書を公表する前にルート帯を選定させようとしたことは、明らかに環境省のマニュアルに沿っておらず、その理由はいまだに明らかになっていない。関連資料は情報公開請求をして万単位の費用を自己負担しないと入手できない。住民説明会では公開する答えた資料を公開しないということもあった。県道との接続問題がはっきりしないまま都市計画法第16条の手続に入ろうとしている。同規模の道路の事例、成功事例、交通量のシミュレーション、CGなど要望しても、いまだに回答が来ていない。事業主体である長野県に対してこのままでよいと村長は思っているのか。]
○答弁(村長)[不安になること、また矛盾していることについては、長野県としっかり話していかなければいけない。今月、実際に伊那建設事務所長と話をすることになっている。まちづくりを検討する会で問題点も出されており、村としての立場をしっかり強調していきたい。]
●質問[庁内の体制、住民参加組織の運営について、現状と課題をお尋ねしたい。]
○答弁(村長)[昨年の1月以降、まちづくりを検討する会により、問題点の洗い出しや県の予備設計案に対する検討をしながら、伊駒アルプスロード宮田村活性化協議会に報告する中で、県に対しての要望活動をしてきた。今年度に入って全体のルート案が示されたことからさまざまな検討をし、住民説明会や地元地区での意見交換会など数多く開催してきたわけで、それらの意見を含め、まちづくりを検討する会として検討結果をまとめ、10月の活性化協議会に報告書として提出された。これを受けて、報告された課題の整理と、何をいつまでに決めてどう県へ要望をつないでいくかを検討することになっている。検討する会では、ルート案の検討が一段落したことから、まちなか活性化や拠点施設の検討を進めておる。検討する会の運営と取りまとめはみらい創造課、また、活性化協議会は建設課が事務局として進めてきている。今後、具体的な検討を進めていくに当たり、建設課やみらい創造課だけでなくて、農地の問題、中心市街地活性化の観点等々で産業推進室、歴史的文化財の活用など教育委員会との連携調整も必要になってくると思われる。また、伊駒アルプスロードが直接通過する大田切、大久保、中越の各地区においては、意見交換会や検討会が何回か開催されているが、地元対策委員会のような組織を立ち上げる動きは先送りになっている。しかし、今後詳細設計に入る前に、地元としての基本的な方向や要望をまとめていく必要も出てくることから、村としても各地区と調整をしながら住民の意見を吸い上げるように取り組んでまいりたい。]
○答弁(建設課長)[今年度の4月に入って全体のルート案が示され、検討してきた中で、まちづくりを検討する会、活性化協議会等に報告をしたり、一定のものを住民に示し、住民の意見をもらって、その中で都市計画の手続に入っていくというような形の中でやってきた。一部確定というか、これでもういいんだという形の線ではない部分も含まれた形になっているが、その分も十分に県との調整の中で、今後の変更ということもあり得るということを確認しながら進めてきている。市町村の意見を、来年の6月頃と聞いてるが、まだはっきりしていないが、そのときには市町村の意見も出さなければならないし、その前には当然住民からの意見の聴取等もあると聞いているので、少し遅れてはいるが、十分に議論をして意見として上げるべきものは上げていく、要望として出すものは要望として出していくということで、整理をしながら進めていきたい。]
●質問[まちづくりを検討する会で、拠点施設の検討というような話があったが、私が記憶している限りでは、まちづくりを検討する会は、前回活性化協機会に報告をして一旦終わりだと受けとっていたが、どのような経緯で拠点施設の検討という話になったのか。]
○答弁(みらい創造課長)[休止という言葉の部分の理解だと思うが、これはまちづくりを検討する会自体を休止をするのではなく、まちづくりを検討する会における伊駒アルプスロードの検討について休止し、まちなかの活性化を含めた村の活性化についての議論を行っていく段階に入っているとご理解いただきたい。]
●質問[私が読んだ議事メモではそう読み取れない。仮にそうであるとするならば、そうやって活性化協議会にもそうやって説明していただきたい。協議会にも話をして確認とって進めていただきたい。今やらないといけないことは、これまで環境影響評価や都市計画決定の流れの手続の中でいろいろ村が要望してきたことが反映されたのかされてないのかの整理し、示してもらわないと議論もできないのではないか。]
○答弁(村長)[整理は全部まだできていない。明瞭化しなければいけないと思いう。要望してどうなったかが一番大事なところであるので、明瞭化しなければいけないと思うし、今月に伊那建設事務所長とも会う。村の要望等も告げるので、そのあたりも含めて活性化協議会に報告できるようにしたいと思うし、まちづくりを検討する会の問題については大事な点としてお願いしたい。]
●質問[これまでいろいろな調査等がされてきているかと思うが、どういう知見が得られたのかというような話が見えてきてこない。まちづくりを検討する会では、今まで調査したデータ等は全て提示されて議論が進められてきたのか。]
○答弁(みらい創造課長)[まちづくりを検討する会等で、伊那建設事務所のほうに特にお願いをしてきた部分は、交通量の調査をすること、今後のまちづくりに向けて宮田の交通の体系がどういうふうになるかというところで、議論できるような部分でご協力をいただきたいという形でお願いをした。それについては、伊那建設事務所のほうで交通量調査結果はいただいた。その結果を踏まえ、別途行っていた都市計画マスタープランを策定するための基礎調査のための調査をする中で、村が独自に交通量推計をした部分と合体する中で、将来の交通量がどういうふうに変化するのかという部分は、交通量の増減示す中で、まちづくりを検討する会の中で示した。]
●質問[今のまま対応していくは非常に厳しいというふうに感じるが、庁内の体制、活性化協議会とまちづくりを検討する会の関係など、ここで仕切り直して、1つの目的に向かって十分に機能するような組織をつくり直す気持ちで取り組むべきではないか。]
○答弁(村長)[大変重要なご意見だと思うので、心がけていきたいと思う。]
●質問[今後のスケジュールと具体的な対応策について、どのように考えているか。]
○答弁(村長)[県のスケジュールをもう一回確認し、それに対して村がどう対応していくか、今から何をするかということが非常に大事になると思う。調査が必要なら外部にもお願いしなければならないし、そういう専門家にもお話を聞くとかもしなければいけないと思う。これは早くやらなければいけないと思う]
○答弁(建設課長)[現在、都市計画法による手続として、今、駒ヶ根都市計画、それから伊那都市計画、両方の関係図書の閲覧がされていて、地域住民の意見を聞くために公聴会で意見を述べる公述人の申し出を今受け付けている。それが今日までとなっているで、公述会が開かれるかどうかというのは今日までの締め切った状況によってまた変わってくる。そこで意見等があるものを聞いて変更になれば変更になり、その手続を経た上での都市計画の案が今のところ来年3月頃に公告・縦覧されるということで聞いている。そのときに広く住民の意見が求められる機会になるし、その後、関係市町村への意見聴取があるので、当然宮田村としても意見をまとめて回答していくという形になる。その期限が6月頃と聞いているが、ぎりぎりになってはいけないので、十分それまでに議論し、どういう意見をつけていくのか、将来的な変更ということも視野に入れた意見という形で持っていかなければならないと考えている。その後は、県の都市計画審議会で審議され、国交省との協議等を経て、県のほうで来年度末までに都市計画決定を終えてバイパスルートを決定し、事業認可に持っていきたいと聞いている。その都市計画の手続とあわせて、環境影響評価の手続が同時に進められているが、昨年9月に方法書がまとめられ、以降、調査・予測・評価・環境保全の検討が進められてきている。これらを準備書としてとりまとめ、来年、都市計画の公告、縦覧とあわせ、準備書が公告、縦覧されると聞いている。これについても、都市計画の手続と同時に対応をしていく形になると思う。村として課題がたくさんあるので、それを早急に整理をして活性化協議会の中で検討し、県へ要望すべきところは県へ要望し、意見書としてまとめるものはまとめていく必要があると思っている。環境影響評価の準備書の内容についても同様と思っている。都市計画決定に直接かかわらない部分の村道や県道の接続等についても、どういう課題はいつまでにどうしていくのかというかきちんと整理し、意見書に盛り込むべきものは意見書に盛り込む、また、もう少し先までかけて検討できるものはそういったことで詳細について検討していくというようなことを、少ししっかり整理をして進めていかなければならないと思っている。村のまちづくりの指針となる宮田村都市計画マスタープランが目標年次を迎えることになっているので、少し前倒しにはなるが、この伊駒の計画とあわせて議論をするための組織等もつくりながら進めていきたい。]
●質問[中心市街地の特性・個性や住民の想いを踏まえて、きちんとした調査分析に基づく中心市街地プランを策定すべきではないか。]
○答弁(村長)[開発規制はどうしても具体的に計画してやっていきたい。また、県道の歩道の問題もそうだが、さらにピッチを上げてやっていかなければならない。突然村に丸投げされても、とても困る問題である。中心市街地に特化した詳細な調査は非常に大事ではないかと思っている。まちなかの活性化のために伊駒アルプスロードからの人の流れをいかに誘導するかも非常に大事であるし、特に私は宮田宿を中心にした歴史的な町並みだとか文化的財産の活用、商店街の活性化、中心となる拠点施設など総合的に検討する必要があると思っているので、さらに詳細な調査分析と、マスタープラン等を進めていきたい。]
●質問[都市計画マスタープランは計画対象区域全体像を示すものであるとともに、おおむね20年の計画とされている。20年という時間軸では間に合わない。マスタープランを早くやるのは大事だが、先行してこのまちなかの問題については、マスタープランより先行して検討していくべきではないか。]
○答弁(村長)[都市計画マスタープラン、平成34年ということだが、それまででは伊駒アルプスロードの問題とマッチングしないので、これはどうしても前倒しして至急伊駒アルプスロードの検討と同じように検討しなければならない。臨機応変に考えていきたい。]
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