平成の時代最後の慰霊祭
本日2019年4月25日は、午前中に伊南市町村議会連絡協議会幹事会と宮田村戦没者慰霊祭、午後からは上伊那森林組合総代会と宮田村商工会通常総会へ参加させていただきました。
午前中に宮田村民会館で挙行された宮田村戦没者慰霊祭では、慰霊のことばを申し上げるとともに献花をさせていただきました。
慰霊のことば
本日ここに戦没者の御霊をお迎えし、平成の時代最後の宮田村戦没者慰霊祭が厳粛に執り行われるにあたり、宮田村議会を代表し、謹んで慰霊のことばを申し上げます。
第二次世界大戦が終結してから、七十四年の歳月が経過いたしました。鮮烈を極めた大戦の中で、ふるさと宮田村を思い、家族を案じつつ、戦渦に倒れ、異郷の地に亡くなられた方々に思いを致す時、その胸中はいかばかりかと察するに余りあるものがあります。心からご冥福をお祈りいたします。
また、愛する肉親を戦争によって奪われ、深い悲しみの中で、永い苦難の道を乗り越えてこられたご遺族の皆様方のご苦労に対し、衷心よりお見舞い申し上げます。
まもなく令和の時代がはじまりますが、私を含め、戦争を知らない世代が増えております。戦禍を風化させることなく、永遠に伝えていかなければなりません。本日は特に、平和への誓いを新たにする日であると認識しております。
世界は今、経済問題による大国同士の睨み合いや宗教観の違いにより、また、自国の発展や存続のみを考えた自分勝手な言い分によって、戦争の危機に直面している地域は依然として絶えません。今こそ、先の大戦での敗戦を乗り越えた我が国が、世界の恒久平和の先頭に立つべきであると考えます。
戦後復興の中で、宮田村も大きく発展を遂げておりますが、今日の豊かな社会は、戦没者の方々の犠牲の上にあるという認識を常に持ち、これまで以上に安心して幸せに暮らすことのできる国、ふるさと宮田村を築き、世界平和に貢献することが、私達に課せられた責務であると考えます。
亡くなられた方々の御霊の安らかなることを心よりお祈り申し上げますと共に、ご遺族の皆様のご健康とご多幸を祈念申し上げまして、慰霊のことばといたします。
平成三十一年四月二十五日
宮田村議会議長 天野 早人
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