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執筆者の写真天野 早人

静かなる奇祭

宮田村風景

2020年7月18日20時過ぎ

中央アルプス駒ヶ岳のまち信州宮田村に、いつもと違う夏がやってきました。本日は津島神社の奇祭、祇園祭宵祭です。1年でたった一度、まちなかが人々であふれかえる風景を、今年は見ることができません。


新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、祇園囃子屋台や神輿の打ち壊しなどが中止となり、社殿での神事のみが粛々と行われることになったためです。


学生時代、宮田宿の古老から聞いた伝承によれば「神輿を打ち壊さなかった年には悪い病が流行った」とのことで、先の大戦中も休むことなく続けられてきました。


祭神の一柱である素戔嗚尊(スサノオノミコト)は防災除疫をメインに司る神です。現代においては、人々が感染予防に努める姿を見て、きっと、新型コロナウイルスの早期終息の願いを聞き届けてくださることでしょう。


20時から10分間だけ打ち上げられることになった花火を眺めようと、津島神社境内には近所の人達がかけつけていました。いまを生きる宮田人が誰も経験したことのない、静かなる奇祭、宮田祇園祭です。


宮田村町二区(津島神社境内)

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宮田人
​天野早人

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