本日2020年4月3日、先の宮田村議会議員一般選挙を受けて、初議会(臨時会)が開催されました。ほぼ半日をかけて、正副議長選挙や委員長などの互選が行われ、新議会がスタートしました。
わたくし天野早人は、前任期に引き続き、議長の大役を仰せつかることになりました。12人の議員の叡智を結集し、村民の皆様の負託に応える議会活動に取り組んでまいりますので、ご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。なお、議長選挙への立候補は1人でした。正副議長選挙における所信表明と質疑答弁のやりとりにつきましては、後日、宮田村のホームページ(議会コーナー)に議事録が公開されます。 また、副議長選挙には2人の議員が立候補し、それぞれ所信表明と質疑答弁のやりとりが行われました。その上で投票を行ったところ、加藤恭一議員が副議長に当選しました。総務経済委員長には川手三平議員(予算委員長を兼務)、福祉文教委員長には小林宏美議員(決算委員長を兼務)、議会運営委員長には宮井訓議員、広報公聴会議座長には小野章議員が、それぞれ互選されました。 以下は、議長選挙におけるわたくしの所信表明です。
天野早人所信表明
このたびの議長選挙に立候補するに当たり、わたくしの想いの一端を申し上げます。村の課題が複雑化していく中で、村の意思決定機関である村議会の果たす役割が一層増大し、議員が担う責任は重くなっております。新しい議会のスタートにあたり、12人の議員の叡智を結集し、村民の皆様の負託に応える議会活動に取り組んでいかなければならない、との決意を新たにしているところでございます。
課題は三つございます。第一は、議会の持つ機能を最大限に発揮するため、引き続き、議会の機能強化を図ることでございます。これまで、宮田村むらづくり基本条例を中心とした法令整備、審査及び研修などの充実化、情報公開の推進、傍聴手続の簡略化、危機管理マニュアルなどの仕組みづくりを通して、議会活動全般の強化に取り組んでまいりました。積み残された課題が若干ございますが、2018年度の議会改革度調査の村ランキングでは全国第2位、2019年度には町村議会表彰を受賞するなど、全国的に見て一定の水準に達することができたものと捉えております。まずはそれらの仕組みを積極的に活用し、精度を高めていくことを、議会運営の基本にしていかなければなりません。議会運営委員会を核としながら、お互いの資質向上をめざした研修を重ねてまいりたいと考えております。
第二に、広報広聴活動の拡充と議会への住民参加の推進でございます。一昨日施行された宮田村住民参加の推進に関する条例では、議会の役割と責務として、「住民参加を推進する仕組みを構築し、住民参加を不断に推進しなければならない」と定められました。広報公聴会議を核に、従前より取り組んできた議会だより、ホームページ、しおりによる広報活動の拡充、懇談会の弾力的な開催による広聴活動の活性化に加え、インターネット放送、モニター制度、外部評価の試行をとおして、議会と村民の皆様との間にある距離をさらに縮めてまいりたいと考えております。また、中学生の模擬議会に議会として主体的に関わっていくことで、将来のむらづくりを担う皆さんを対象とした主権者教育の推進に努めてまいりたいと考えております。
第三は、議員の成り手不足問題への取り組み強化でございます。2018年3月に総務省の町村議会のあり方研究会の報告書がまとめられ、今後の議会のあり方について、現行型、集中専門型、多数参画型のいずれかを選択するという案が提言されましたが、議会の権限の縮小につながりかねないとの懸念から、大きな議論になっております。自らの将来は自らの意思で考え、行動することが、まさに自治であります。選挙を終えたこのタイミングで、議員活動の実態調査や過去の選挙の分析、先進地の取り組み及び議会制度並びに報酬や定数の研究と討議、あるいは専門的知見を有する皆様の助言を得るなどし、宮田村議会のあるべき姿について、大いに議論を重ねる環境をつくってまいります。なお、これらの課題の論点整理を目的とした特別委員会を立ち上げることなどを検討してまいりたいと考えております。
以上、3つの課題を申し上げましたが、議員間の情報の共有を徹底していくことに加え、多様な意見を持った議員が、議論を尽くす時間を十分に確保するよう、配慮してまいりたいと思います。
地方自治法で、「議長は、議場の秩序を保持し、議事を整理し、議会の事務を統理し、議会を代表する」と定められておりますが、実質的には、議長一人では何もできません。皆様のお力添えを賜りますようお願い申し上げ、議長選挙への立候補にあたっての決意表明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
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