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  • 執筆者の写真天野 早人

宮田村議会臨時会で民事調停の申し立てを議決

更新日:2020年1月29日

廃棄物最終処分場予定地の買い取りにむけた調停をスタートへ

本日2019年6月28日午後、第3回宮田村議会臨時会が開催されました。今臨時会における最重要案件は、民間業者が建設を予定している廃棄物最終処分場予定地を、村が適正価格で買い取るための民事調停の申し立てに関する議案でしたが、全会一致で可決決定されました。


2015年5月、県内の民間業者が、宮田村大久保区で放射性物質を含む廃棄物最終処分場(埋め立て容積12万2400㎥)の建設計画を公表したことを受けて、村内の各種団体や村議会などで「宮田の環境を守る会」を立ち上げ、全村的な反対運動を展開してきました。


中央アルプス駒ヶ岳が育くむ水と大地に抱かれた宮田村の自然を後世に引き継いでいくために、(1)太田切川と天竜川に挟まれた予定地は廃棄物最終処分場の立地として適切ではないこと、(2)放射性物質の影響を受けていない伊那谷に放射性物質を含む廃棄物を持ち込むことは適切ではないこと、(3)事業の安全性に対する不安が拭えないこと、が反対の主な理由です。


これまで講演会や水質及び地質の調査活動などに取り組みながら、村内外で問題提起を続ける中で、多くの市町村議会において陳情を採択いただいた他、天竜川流域にお住まいの皆様を中心に10万9589人の反対署名が集まっており、今も増え続けています。


本問題の発覚から4年が経過し、計画業者との間でこう着状態が続いていましたが、この度、予定地を村が適正な価格で買い取るための調停を長野地方裁判所伊那支部で行うことについての合意が成立したことを受けて、調停開始に必要な議会の議決(地方自治法第96条第1項第12号)が行われたものです。今後は、村と業者との間で、予定地の売り渡しの価格が合意できるか否かが大きな問題となります。なお、最終的な売り渡し価格の決定については、ふたたび議会の議決が必要です。


本日の議決を受けて、調停が開始されることとなりますが、あくまでも村と計画業者が話し合いのテーブルにつくことが決まったというだけで、本問題が解決したわけではありません。宮田の環境を守る会、そして宮田村議会においても、本問題が解決するまで、これまで以上に様々な活動を展開していくことが本日の会議で確認されています。引き続き、皆様のご理解ご協力をお願いいたします。

宮田人
​天野早人

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