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  • 執筆者の写真天野 早人

将来を見据えた教育環境、これからのむらづくり(一般質問)

2016年3月議会定例会一般質問の概要報告

2016年3月8日、宮田村議会定例会本会議において一般質問に立ちました。質問と答弁の要旨を報告します。


将来を見据えた教育環境


●質問[上伊那圏域では2015年4月から7月にかけて、宮田村を除く全市町村で総合教育会議が設立され、先月までにそれぞれ大綱がまとめられている。宮田村では2015年4月1日に宮田村総合教育会議設置要綱の施行後、具体的な話が聞こえてこないが、どうなっているのか。]

○答弁(村長)[総務、教育次長も含めて取り組んでいる。故郷を育てる郷育を基本目標に据え、総合計画とのマッチングを図りながら教育大綱を現在つくっているが、かなり固まってきている。4月下旬の教育委員会の前に総合教育会議を開催して、教育委員と意見交換をして決定していきたい。]


●質問[教育委員会の議事録を読むと、宮田村の大綱がどうなっているのかという話が議題に上がっている。2014年9月の一般質問で、できるだけ早い時期にやるという答弁をされているが、なぜ遅くなっているのか。]

○答弁(村長)[早くやらなければいけないということを、もちろん認識していたが、教育大綱と総合計画のマッチングを図っていきたいということ、その点でぜひご理解いただきたい。大変長々となっているのは、私も本意とするところではない。]


●質問[村長から教育委員会に対して、状況を説明しておく必要があるのではないか。また、総合教育会議の事務局は総務課ではなく、教育行政は教育委員会にひとくくりとしてお任せしたほうがよいのではないか。]

○答弁(村長)[実際に大綱をつくり始めてみると、やはりこれは総務課だけでできないなと感じている。本当にいい教育ができるのはどちらの事務局かということも含めて、教育委員会に相談していきたい。事務局は一応、去年はそう規定したが、教育委員会の意見、また実際に運営する中でどっちが本当にスムーズにいくかということを検討し、またその意見により、議会にもお諮りしていきたい。]


●質問[教育大綱が対象とする期間は特に定められていないが、わたくしは村長の任期に合わせた期間すべきだと考える。村長はどう考えているか。]

○答弁(村長)[総合計画の期間に合わせるのと、村長の任期に合わせるのと二つの考え方があると思う。私も迷っている。このあたりも教育委員会に意見をお聞きするつもりでいる。]


●質問[学校教育法等の一部を改正する法律で、義務教育学校が制度化されることになり、小中一貫教育等のさらなる推進が予想される。宮田村における一貫教育の可能性について、どのように捉えているのか。]

○答弁(教育長)[宮田村では、小中連携の日を先生方が設け、お互いの授業のあり方などを1年に数回やっていると聞いている。また文化祭等において、小学生が中学生の発表の様子を見たりするようなことが行われていると承知している。成果があると同時に、課題もあると思う。建物の耐用年数も考慮していかなければならない。こうした中で教育委員会では、義務教育学校あるいは小中一貫教育について、どのようなよさがあるか、課題があるかをさらに一層、これからをスタートとして研究を進めてまいりたい。]


●質問[総合計画案はもとより、2015年度から2019年度までを対象期間とした宮田村まち・ひと・しごと創生総合戦略の中でも小中一貫教育が触れられている。総合戦略の期間である2019年度までに、何らかの方向性を出すということなのか。]

○答弁(教育長)[義務教育学校とか、建物をどうするかということは、研究を今後していく必要がある。例えば小学校と中学校のやっている授業をつなげていくかとか、そういう面での連携ということは取り組み始めている。小学校は小学校の建物の中だけで、教員もそこだけでということでなくて行き来をする、そういう面での一貫教育のあり方を研究していきたい。できるところから実践をしていきたいということである。]


●質問[宮田村におけるアクティブ・ラーニング(教員による一方向的な講義形式の教育と異なり、学習者が能動的に参加する教育方式)の実践をどのように評価しているのか。2020年に向けて、今後どのように展開していくのか。]

○答弁(教育長)[2年間の研究を通し、子供たちから「国語や算数で勉強し合う時間が楽しい」、教員から「子供がみずから学ぶ楽しさを実感する場面がふえ、説明したり応用したりする力が育っている」などという声が出ている。中学の教頭らよると「一方的な講義形式の授業から生徒の主体的な学習、問題解決的な学習へ改善が図られ、職員も次第に研究に手応えを感じる」ということである。教師にとっても大変意義深い取り組みで、手応えを感じているのではないかなと思う。さらに教育委員会としては継続して取り組んでいけるように、支援してまいりたい。]


●質問[アクティブ・ラーニングという横文字が、何のことかよくわからないという声を保護者から聞くことがある。きちんと説明をする、紹介をする機会をつくるべきではないか。]

○答弁(教育長)[毎月、校長あるいは園長さん方の会がある。懇談会もあるので、そんな点で校長にまた話をしていきたい。保護者にご理解をいただく中で教育ができるので、そんな点に一層努めるよう、支援していきたい。]


これからのむらづくり


●質問[宮田村が総合計画の中で初めて協働という言葉を使うようになったのは、2006年からスタートした第4次総合計画後期基本計画であった。それから10年、さまざまな協働の活動が広がって展開されてきたと思うが、宮田村における協働のむらづくりの現状をどのように評価しているか。]

○答弁(村長)[意識が全体的に若干薄れてきていると感じる。ただ、住民に非常に大きな負担をかけるということもいかがなものかなと思う。村長の果たすべき役割は非常に大きいと認識している。]


●質問[行政発の協働という意味で、その中核を担ってきたのはむらづくり委員会だと考える。しかし、この委員会の委員が、別の委員会の委員の充て職になっているという例が増えていることに違和感を覚える。過剰な負担をかけると、むらづくり委員会の委員を引き受ける住民がいなくなってしまうのではないか。]

○答弁(村長)[むらづくり委員会、裏を返すと大変有能な皆様で構成しているということで、いろいろとお願いしている。今お話があったことを大事な提言として受けとめ、今後、参考にして過度にならないように考えていきたい。]

宮田人
​天野早人

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