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  • 執筆者の写真天野 早人

基礎自治体としての自立性堅持と広域行政、混沌たる国道153号伊駒アルプスロード(一般質問)

2015年12月議会定例会一般質問の概要報告

2015年12月10日、宮田村議会定例会本会議において一般質問に立ちました。質問と答弁の要旨を報告します。


基礎自治体としての自立性堅持と広域行政


●質問[近年、とりわけ観光や景観の分野において、広域的な連携が推進されている中で、宮田村の自立性をどのように堅持していくのか。]

○答弁(村長)[観光における広域的な連携は、上伊那観光連盟による取り組みが主なところである。宮田村の観光資源である駒ヶ岳、宮田高原等、西山一帯等の観光振興にも力を入れていきたい。景観の分野では、上伊那でも農道を中心に景看板を含めて広域的なものは調整を行うが、宮田村の自立性については、宮田村の風土を生かし、宮田村の風土を堅持していきたいと考えている。]


●質問[宮田村として、定住自立圏構想の必要性はないと判断するが、村長はどのように考えているか。]

○答弁(村長)[移住定住促進の中で、広域的な連携を図りながら推進していくことは、雇用の場の確保や交流人口の増加の面からは非常に重要と考えている。伊那市を中心とした定住自立圏連絡協議会が組織され、協議されていると聞いているが、宮田村が参加していく考えはまったくない。宮田村のまち・ひと・しごと創生総合戦略で掲げた各種プロジェクトの広域連帯事項について、長野県や上伊那郡内の市町村と協力して施策を進めてまいりたい。大きなうねりに埋没されることなく、小さくても輝く村づくりを目指していきたい。]


混沌たる国道153号伊駒アルプスロード


●質問[長野県が国道153号伊駒アルプスロードの計画段階環境配慮書を公表したが、AルートとBルートの両論が併記されたことについて、宮田村として長野県に説明を求めたのか。]

○答弁(村長)[正式には何も説明は求めていない。長野県に不可解であるということは申し上げたが、不可解な返事である。]


●質問[少なくとも5月の時点では、すでに長野県の進め方について、村長は何か違和感を持っていたのではないか。]

○答弁(村長)[余り違和感は持っていなかった。こんなに詳しく知らなかった。よく見たり考えないと誤解してしまう。理解できないところがあるということは事実である。これ以上は解説できない。]


●質問[5月8日の会議で、村長は「このアセス法に基づいた手法だけれども、問題なかったのか」と発言されたが、何か引っかかるところがあったから、そのように発言したのではないのか。]

○答弁(村長)[確固たるあれはないが、若干そんなひらめきもあった。]


●質問[宮田村長として、どちらのルートを選択するのか。]

○答弁(村長)[AとかBとか今表明しないが、村民の意見が二つに分かれているのが現況である。どちらをとってもいい面、悪い面を感じている。]


●質問[計画段階環境配慮書を受けて、ルート帯を決定すると県は言っている。ここで宮田村として意思表示しないとタイミングを失うが、Bルートでよいという考えなのか。]

○答弁(村長)[そのように認識している。]


●質問[村長は、村民にも議会にも、事前にその考えは示されなかった。村民にいつそのことを説明するのか。]

○答弁(村長)[最終的にはBルートという方向だと思っているし、今、ルートを問われているときではないので、それについては今の段階ではお答えしない。]


●質問[村民には、このまま何も説明しないで、最終決定まで流れていくが、それでよいのか。]

○答弁(村長)[最終的に私の意思でどうにかなる問題はもう通り越している。]


●質問[計画段階環境配慮書についての意見の聴取に関し、関係する行政機関の一つとして、どのように対応するつもりなのか。]

○答弁(村長)[事業の位置や規模等に関する複数案を比較することで、事業計画の検討の早期段階において環境影響の一層の回避、低減につなげる効果がある重要な手続である。今回の配慮書は、重大な影響の項目で欠落していることはないと考える。特に関係首長会議で要望した事項については、引き続き強く要請したい。配慮書の意見は12月28日の期限までにまとめていく。]


●質問[前段では、特に欠落しているところはないといいながら、いろいろ言うべきことは言うということだが、意見は出すということでよいか。]

○答弁(村長)[意見を出していきたい。道路づくりは村づくりの命となるので、今回は環境に絞った意見ということもあるが、要望していきたい。]


●質問[計画段階環境影響配慮書を担当する所管課は、建設課なのか、みらい創造課なのか。]

○答弁(村長)[建設課で担当しているが、極力環境についてという要請はあるが、それに関わらず懸念すべきことは意見として載せていきたい。]


●質問[宮田村の村づくりを検討する会と国道153号伊駒アルプスロード整備促進協議会の立ち上げはいつになるのか。庁内横断的な検討組織や特命担当係の設置など、組織強化に関する検討は進んでいるのか。]

○答弁(村長)[平成28年2月初めころにルート帯を県が決定すると思う。宮田村のまちづくりを検討する会と整備促進協議会は、その前に組織しなければいけない。ソフト的なものはみらい創造課、ハード的なものは建設課が事務局となり、庁内横断的な選出によるプロジェクトチームに向けて検討協議を進めたい。若干スピード感がないのはご指摘のとおりである。特命担当係は現在は考えていないが、もう少し検討させていただきたい。]


●質問[国道153号伊駒アルプスロード問題に関し、住民と情報を共有し、住民の関心度を高めるための取り組みについて、どのように考えているか。]

○答弁(村長)[それぞれの段階で長野県から村民の皆様へ説明会と意見聴取の機会が設けられるが、広報誌とホームページ、ケーブルテレビなどにより発信して、多くの皆さんに参加していただく中で情報を共有してまいりたい。宮田村のまちづくりを検討する会で、村民の大勢の皆様が参加する中で意見をいただきながら関心を持っていただけるように取り組みたいし、もう少し今度は村が主体で、一歩進めていかなければいけないと思っている。最終的には誰も助けてくれないので、村がやる。責任を負わなければいけない問題だと捉えている。]


●質問[住民等に対して配慮書等の手続の趣旨を伝え、意見を提出することを促すようなことを何か検討いただくことはできませんか。]

○答弁(村長)[ 日数は非常に少ないが、それは全然やぶさかではないので、時間的に可能な限りよく考えるつもりである。]

宮田人
​天野早人

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