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執筆者の写真天野 早人

教育行政をめぐる諸課題、旧警察官駐在所跡地等の再整備、地域情報化施策の実現に向けて(一般質問)

2014年9月議会定例会一般質問の概要報告

2014年9月11日、宮田村議会定例会本会議において一般質問に立ちました。質問と答弁の要旨を報告します。


教育行政をめぐる諸課題


●質問[地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律が改正され、地方公共団体の長が総合教育会議を設けて、総合的な施策の大綱を定めることなどが規定された。そのことを村長はどう捉え、どのような想いで対応していくのか。]

○答弁(村長)[宮田村第5次総合計画の具現を中核に据えながら進めていきたい。家族愛の問題、地域の皆様やふるさと宮田村を大切にする郷土愛、友達を大切にする問題、子供たちがいつでも宮田村を思って宮田村で生きようとする心を育んでいただきたいと強く願っている。このあたりの考え方は大綱の中に加えさせていただきたいと強く思っている。今まで以上にコミュニケーションを十分図りながら円滑に推進してまいりたい。国からの説明が9月8日に行われたが、来年4月1日の施行に向けてしっかり準備を進めたい。]


●質問[教育委員会の独立性、政治的中立性を懸念する声があり、そのことを村長側が強く認識する必要があるが、どのように考えているか。]

○答弁(村長)[そんなに大きく変わらないと思っているが、別に今も100%私が言ったことをやっていただいているとは思わない。独立性はもちろん発揮されていると思う。特に人事等の問題とかカリキュラムの問題とかに口を挟むつもりはない。ただ、食育、読書、徳育、郷育が村づくりの基本だと思う。地域があって子供があって、そして初めて学校があるということの考えは、どうしても大綱の中に入れさせていただきたい。]


●質問[長野県の知事会見の中で、総合教育会議を前倒しで10月下旬にもやりたいというような報道が出ているが、宮田村では総合教育会議をどれぐらいの時期に立ち上げるのか。]

○答弁(教育次長)[長野県知事は総合教育会議を法の施行前に独自でやりたいということだったと思う。法の施行はあくまでも来年27年4月1日からなので、宮田村の総合教育会議はそれ以降ということになる。来年の4月以降、いつまでにということは県のほうから受けていないので、できるだけ早い時期であるが、また決まり次第報告したい。]


●質問[先行する保育園に引き続いて、小学校と中学校においても給食費を公金化すべきではないか。これまでの研究の進捗状況とあわせて、教育長の考え方をお尋ねしたい。]

○答弁(教育長)[残念ながら2013年に発覚した中学校事務職員の学校給食横領事案を受け、学校では校長が先頭に立ち、校内会計の取り扱いマニュアルを作成したりしながら見える化を図ってきた。また、PTAの監査委員に加え、外部からの専門の監査委員を招聘したりして再発防止に努めていたと承知している。教育委員会では監査の立場から、監査マニュアルや会計取り扱いの指南書を学校長へ提供して再発防止あるいは未然防止に努めてきたところである。さらに、予算書や決算書の提出を求めたり、年2回の監査を実施して立ち会い、あるいは栄養士の職能向上というようなことで研修会を開いてきたところである。再発防止を進める中で、学校に限らず教育委員会関係機関で職員が手元で現金をを扱う場面を減らす一環として捉えてきた。まず保育園のほうの公金化ということを準備している。学校集金の給食費は保護者側が必要なお金を学校に預け、学校が管理するという信託関係によって成り立っているものである。学校は事故防止に最大の注意を払う必要があり、事故防止と学校の負担を軽減する点から徴収体制が公金化すると、こういう動きは徐々に全国的に見ても動き出しているのかなと思う。宮田村教育委員会としては、教育委員会で身近なところでできるところからまず進めて、その次に学校の給食というようなことも今後考えていきたい。]


●質問[給食費が予定額より余るような事態が仮に発生した場合、公金化した場合にその残金をどうするかということが問題になるわけだが、宮田村ではどのように考えているのか。要項等はつくったのか。]

○答弁(教育次長)[今回の産業文教委員会に要項は提出したい。保育園の場合は9月と3月にそれぞれの実数を見て請求する。パン代、めん代ということで実費を見てやるので、差額は出ないと思っている。学校ではこれまでの経過でいくと若干余る部分はあったと聞いている。ただそれは保護者も含めて給食に関するものを購入するなどの方法で翌年度にはほとんど残らないように処理してきたということだと思う。たしかに公金化した場合には、事前に集金すると残るということもあるので、これからの課題として研究していきたい。]


旧警察官駐在所跡地等の再整備


●質問[宮田小学校正門前にある公衆トイレの再開を求める声に対して、どのように答えるか。]

○答弁(村長)[老朽化や利用頻度などの課題を勘案し、駐在所の移転に伴うその跡地利用、また近接する複合商業施設のトイレが公衆トイレとして代替利用可能なことなど総合的に判断し、平成24年度末で閉鎖した。祇園祭でトイレを一時開放するなどしているが、宮田村駐在所の跡地利用として消防ポンプ車庫の建設を計画している。トイレの取り壊しも予定しており、小学校校門前の公衆トイレ再開は考えていない。しかし、複合商業施設内の公衆トイレの利用時間が朝7時から夜9時と限られていること、中に行かないと利用できないなど制約があり、入りにくいという意見も寄せられている。利用状況の調査等を行い、利用しやすい環境づくりに努めていくが、祇園祭など中心部におけるこれまでの公衆トイレの利用経過を勘案する上で、建て替えを予定している消防ポンプ車庫の機能とあわせ、外部から誰でも利用できるトイレを併設する方向で検討を重ねたい。]


●質問[旧警察官駐在所や消防団ポンプ車庫等の解体と建て替えの見通し。]

○答弁(総務課長)[今年度の早い時期に取り壊して消防ポンプ車庫の建設していくことで進めてきたが、県が取り壊しにかかる設計費用の補正を6月議会で行ったようである。今月9月25日に現場での立ち会いをして取り壊しの設計に入る予定のようである。駒ヶ根署でも具体的にいつからということはまだつかんでいないようだが、今年度中には取り壊しができる予定だと聞いている。3月までかかるのか、12月で取り壊しできるのかまだわからない。それにあわせてポンプ小屋の建設という形になるが、いずれにしても年度内の完成は今の段階では難しいと思っている。繰り越し等の手続をしながら、できるだけ早い時期に取り壊してポンプ小屋の建設工事に入りたい。]


●質問[時期は年度を越えてしまうかもしれないということですけれども、宮田村としてその後整備する施設の中身については、もうほぼ固まっているということで理解してもよろしいでしょうか。]

○答弁(総務課長)[ポンプ小屋の関係は消防団等の協議等は行ってほぼ固まっているという状態になっている。ただ、先ほどの話題でもあったトイレについては、正式にはまだ協議していないが、状況がそういうことだということであるし、消防団もあったほうが都合がいいと捉えているので、管理の問題等もあるが、設置していきたい。]


地域情報化施策の実現に向けて


●質問[景観に配慮した形で、駒ヶ岳一帯における携帯電話通信網を増強することについて、携帯電話会社等へ働きかけてはどうか。また、駒ヶ岳山麓の観光拠点となる施設を手始めとして、官民連携で公衆無線LANの整備に取り組んではどうか。]

○答弁(村長)[結論的には携帯電話通信はご案内のとおり稜線とか非常につながりにくいところがたくさんあるが、県立自然公園であり、基地局の設置は非常に難しい。そんな状況だが、登山者の安心安全といった問題も非常に重要であるので、携帯電話会社等の意向の確認を行いながら、今後研究開発を進めなければいけない問題だと思っている。また、公衆無線LAN、ワイファイスポットについては、インバウンド観光ブームが非常に大事になるので、この施設についても観光客を村内に呼び込むためにも大事なことになる。中央アルプス観光や通信会社、県や関係市町村等とも連携する中で、使用環境を整えていくように働きかけるとともに、村にとっても有効な設置箇所等も今後の研究課題として進めていきたいと考えている。]

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​天野早人

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